お腹周りのツボ・補足

前回お腹周りのツボをお伝えしましたが、

私自身、夏休みの間に食あたりを起こし、このツボを多用する羽目に・・・
と言っても、真っ最中はもう寝ていることしかできずでしたが、
回復傾向にのった時は強い味方!
前回お伝えした「中脘(ちゅうかん)」、お臍の指3本分左右「天枢(てんすう)」
胃の特効ツボ「足三里(あしさんり)」など、大活躍でした。
前回お伝えしなかったので、一つ補足させて頂きますと、
なんとなくムカムカ気持ち悪いなぁ、とかお腹の具合が今一つ、
という時にお灸をすると、すぅっと収まる時と、
20~30分後に急激に嘔吐したり、下痢したりする時とがあります。
こんな時「お灸をしたら悪化した!」と慌てないでください。
これは、停滞していたお腹が動き始め、
悪いものを外に出そうとする力が働くためで、
嘔吐したから、下痢したからと言って悪く作用した、というわけではありません。
侵入した悪いものが体内に留まってしまうと、解毒する肝臓や腎臓、免疫系等に
負担がかかるので、嘔吐や下痢などで早く出してしまいたい。
けれど、体力が落ちている時や調子が悪い時は、
早く外に出したくても、その力もない。
体が「これはムリだ!」と判断して、ムカムカなどの信号を送っているのに、
それができなくて苦しい。
そんな時、お灸はそれを後押ししてくれるのです。
ですから、今一つ調子が・・・という時は思い切ってお灸してみましょう。
また、同様に、鍼灸治療を受けた後に、発熱や下痢、倦怠感を感じるということがあります。
これも、急に副交感神経優位になること、血中に疲労物質などが流れ出し、
体がそれに反応するためですが、このような場合はとにかく睡眠をとるに限ります。
疲れているから、鍼で元気に・・・私もよくそう思いますが、
疲れている時は治療後どっと疲れを感じます(苦笑)
鍼灸治療は体の免疫力に頼る治療でもあるので、
鍼灸治療の後に無理をしない、ゆっくり休む、という養生まで含めて治療です。
なかなかそういった余裕がない方もあるかとは思いますが、
心に留めておいて頂きたい大事なポイントです。
また、そういった症状が出た場合は、すぐに治療を受けた鍼灸院に連絡をし、
指示を仰ぎましょう。
では、前回のおさらいですが、念のため書き加えておきます。
吐き気には・・・手首の内側のしわから指3本分上の「内関(ないかん)」。
乗り物酔いやつわりなど嘔気全般の他、ストレスや不安から来る
胸がざわざわする感じにも効果ありです。
下痢には・・・広くお臍周りに。
圧してやけに凹むところや痛むところ、冷たいところにすえるとよいでしょう。
せんねん灸サイトより
以下の「せんねん灸 オンラインツボBook」も症状別に分かれていて
とても使えます。
困った時には覗いてみて、まずは試してみてください!