もっとお灸!

Vol.130 

2014/ 8/ 31

 

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\/ らくみ通信 2014 葉月 ~もっと お灸!

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さぁ、夏休みも最後の週末、9月がやってきます。

私も、宿題を仕上げる小学生の気分を味わいながら、

もうすぐ月末だ!と今月号を書いていました(笑)

期限がある、というのは素晴らしいことです。

 

今週は雨模様つづき、暑さも落ち着き、秋の訪れを感じますね。

気温の乱高下で、体調を崩しやすいこういう時期こそ、

お灸で乗り切りましょう!

 

私も、気温差で朝起きた時、喉が怪しい・・・という時には

首を曲げた時にでっぱる骨のすぐ下の凹み、大椎(だいつい)

というツボにお灸をすえます。

あとは生姜をすりおろし、はちみつを入れたお湯を飲んでおけばバッチリ!

あれ、と気づいた時に気軽にお手入れが出来るのが、

セルフ灸の素晴らしい点です。

 

前回、銀座せんねん灸 お灸ルームのお灸教室とセルフ灸のススメを

書きましたが、引き続き、今月はその効果についても補足し、

ひとりでも多くの人に、やる気になってもらいたい!と思っております。

 

武蔵境セブンカルチャー (木)10/23、11/27、12/25 13:30~15:00 

橋本セブンカルチャー  (火)10/14、11/11、12/9  11:30~13:00

八王子NHK文化センター  (金)10/17、11/21、12/19  13:00~14:30

 

もよろしくお願いします。

3名以上で出張講習も伺います(^^)

 

 

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さて、まずは、お灸のすえ方の復習から・・・

の前に、大事な注意事項をお読みください。

 

① 発熱時はNG.

② 食事直後、入浴前後は避ける

③ ひどく疲れている時、消耗しているときは避ける

 

入浴後は皮膚が水を含んで通常時より刺激に弱く、

火傷しやすくなっています。

逆にお灸の後お風呂に入ってしまうと、

さー、治すぞーと、せっかく患部に集まっている血液が、

お風呂の温熱効果で、全身に流れてしまいます。

 

また、お灸は副作用もなく、赤ちゃんからお年寄りまで、

安心して使っていただけますが、やさしい刺激にもかかわらず、

体内で血液を増やしたり、血圧を上げたり、と大きな変化をもたらします。

そのため、①③のようにひどく消耗している時に、元気になろうと

お灸をしても、却ってぐったり、気分が悪くなったりする可能性があります。

 

そうでない方でも、一度に沢山お灸をやりすぎると、

”灸あたり”といって、ひどい疲れやダルさ、頭重、ふらつき、食欲不振

などを引き起こす可能性がありますから、要注意です。

 

 
と、以上を理解していただけたら、
さぁ、気持ちを整えて、お灸タイムです♪

 

 

① すえたいツボを探し、マジックなどでマークする

 

② 底面のシールをはがし、利き手と反対の人差し指にぺたり、と貼る
 
③ 利き手でチャッカマンかライターを持ち、②のお灸を近づけて火を点ける。
  この時、ライターをお灸に近づけると、火がゆらゆら揺れて危ないので、
  火は動かさず、指先のお灸を火に近づけて、”横から”着火するのがポイントです。
 
④ 指先にくっつけたお灸に火がついたら、ライターを持っていた手で
  今度は指先のお灸を外し、①でマーキングしたツボにぺたりと貼りなおす。
  この時、必ず台座部分を持つこと。燃えている部分は、当然、熱いです。
 
⑤ 気持ちよい程度に熱さを感じたら、熱さが収まり、台座が冷めるのを待ち、
  冷めた台座部分を持って外す。
   この時、むやみに熱さを我慢する必要はありません。
   あくまで、目安は心地よい熱さ、温かさ、です。
   熱いのを我慢したからといって、効果が高いわけではありません。
   水ぶくれになるだけです(^^;
      
⑥ 逆に、全く何も感じない・・・という方は、血流が相当低下しているので、
   同じ場所に二つ目をすえます。
   二つすえても、まだ何も感じない場合は、さらに同じ場所にもうひとつ、
   合計3つまですえても構いません。
   毎日お灸を続けていると、最初は何も感じなかった部分が正常化し、
   ひとつ目でも感じるようになります。
 
   考えてみたら、火がついているのに、何も感じないって、異常ですよね。
   その部分はそれほど血流が低下している=周りの細胞も機能が低下している、
   血流低下=免疫細胞不足=不調・・・
   全身くまなく、気持ちよく熱さを感じるからだを作りましょう!
 
 
では、ここで、なぜお灸が効くのか、見てみましょう。
 
まず、ひとつは血流の正常化です。
上記の通り、具合の悪いところは、理由はなんであれ、必ず血流が低下しています。
血液、というと、赤色の元である赤血球をイメージしますが、
細菌やウイルスを食べたり、攻撃する免疫=白血球も存在します。
また、出血したときに血を止める、血小板、も入っています。
血流が増える、ということは、これら全てが増える、ということ!
つまり、免疫力がUpするわけです。
当然、炎症も治まりますし、痛みも治まります。
 
ん?痛み?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
痛みが起こる原因はいくつかありますが、そのひとつが、体内で増える発痛物質。
血流が改善すれば、この発痛物質を押し流してくれます。
 
また、神経は血管にぴったり寄り添って体内を走っているのですが、
血流が乏しくなると、栄養がこなくなり、しびれたり、痛みを出して信号を出します。
ですから、これも血流が回復することで、治っていきます。
 
さらには、増血/強心/止血作用は、鍼にはない、お灸だけが持つ作用です。
 
鍼を自分で刺すわけにはいきませんが、お灸なら自分で出来ます。
自分で出来て、こんなに素晴らしい作用があるなら、
確実に体をよい方向に導くことができるなら、
試さない手はありません!
 
体調を崩しやすい季節の変わり目、ぜひぜひお灸で健康管理、
やってみてくだささいね。
ツボを探すなら、せんねん灸ホームページ オンラインツボブックより・・・